JGC修行・SFC修行徹底比較

マイル修行とは?

タイトルにもある「JGC修行」「SFC修行」とはなんだろう??というのが先行すると思います。

別に総称して「マイル修行」とも言われマイルを貯めるために、飛行機利用を繰り返すとになります。

短期間でマイルを貯めるためにひたすら飛行機を利用するため、体力・時間・お金を消耗し、経済的・体力的にも“苦痛”が伴われる行為から僧侶の修行に例えて「修行僧」と呼ばれています。

修行の目的

修行をする目的は、各航空会社が設定しているステータスを獲得して上級会員になり、会員だけが受けられるお得な特典・サービスを受けるためです。

そして上級会員になる基準とされているのが、ステータス

各航空会社が設定しているステータス獲得をするために、修行僧は遠距離路線の往復を繰り返し、飛行機搭乗実績を積みます。

JGCとは?

JAL(日本航空)にはJALマイレージバンクの上級会員のJALマイレージクラブ(JGC)という会員組織があります。

上から

  • ダイヤモンド
  • JGCプレミア
  • サファイア
  • クリスタル

と、4つのランクに設定されています。

「JALグローバルクラブ(JGC)」に入会すると会員限定の特典や、サービスを半永久的に受けることができます。

このようにJGCに入会するために行う修行を『JGC修行』といいます。

JGC取得条件

JGCを取得するためには、以下3つの条件を達成する必要があります。

  • JGCの規約を厳守すること
  • CLUB-A以上のJALカードを所持している
  • JMBサファイア以上のステータス獲得

JGCに必要なカード

JMBサファイアのステータスを獲得してもCLUB-A以上のJALカードを所持していなければ、JGCは取得できません。

修行をする前にJGC対象のJALカードを作っておくとスムーズに入会ができます。

  • CLUB-Aカード
  • CLUB-Aゴールドカード
  • JALプラチナ

入会後はJGC会員専用のJALカードに切り替えとなります。しかも、年会費は切り替え前と変わりません。

年会費を支払い続けていればステータスは自動更新されますので、わざわざ修行をしなくてもステータスを維持することができます。

サファイア以上のステータスを獲得するには?

サファイア以上のステータスを獲得するためには、JALグループ便に搭乗した際に付与される「FLY ONポイント」を50,000ポイント以上(うちJALグループ便25,000FLY ONポイント)貯めるか、50回以上の搭乗が条件です。

FLY ONポイントとは、マイルとは別に貯まるポイントになり、積算率は以下の計算方法で算出されます。

【フライトマイル】×【換算率】+【搭乗ボーナス】=FLY ONポイント

JGC会員ランク

会員ランク取得条件
ダイヤモンド100,000ポイント以上(うちJALグループで50,000ポイント以上)
120回以上搭乗実績(うちJALグループ60回以上)
JGCプレミア80,000ポイント以上(うちJALグループで40,000ポイント以上)
80回以上搭乗実績(うちJALグループ40回以上)
サファイア50,000ポイント以上(うちJALグループで25,000ポイント以上)
50回以上搭乗実績(うちJALグループ25回以上)
クリスタル30,000ポイント以上(うちJALグループで15,000ポイント以上)
30回以上搭乗実績(うちJALグループ15回以上)

1月~12月の1年の期間に上記FLY ONポイントもしくは搭乗実績を達成すればステータスを取得することが出来ます。

さらにFLY ONプログラムのサービスステータスを獲得すると、ステータスに応じたワンワールドアライアンスのステータスが付与されます。

ワンワールドのステータスを獲得すると、ワンワールド加盟航空便を利用する際にも、色々なサービスを受けることが可能になります。

JGCの取得メリット

空港ラウンジの利用

JALグループ国内線、国際線の空港ラウンジが利用できます。アルコールやソフトドリンクも飲み放題なので、搭乗までの時間をラウンジ内でゆっくり過ごすことができます。

サクララウンジダイヤモンド・プレミアラウンジなどJGC会員専用のラウンジが利用できます。ダイヤモンド・プレミアムラウンジでは食事なども提供されています。

ステータスカード(ダイヤモンド・JGCプレミア・サファイアのステータス)の提示で本会員と同行者1名の利用ができます。

またクリスタル会員でもラウンジクーポンが1枚あれば、ステータスカードとの提示で利用が可能となります。ただし本会員のみの利用となります。

専用チェックインサービス

JGC専用チェックインカウンターを利用すれば、年末年始・夏休み・連休期間の混雑するときも大幅に時間短縮することができるので非常に便利です。

国内線利用時はWEBチェックインを使い勝ちなので、チェックインカウンターを利用する頻度は少ないかもしれませんが、国際線利用時はきっと荷物も多いと思いますので、とても重宝できます。

受託手荷物料の容量アップ

通常、受託手荷物は、

「ファーストクラス/ビジネスクラス」であれば3個(1個あたり32㎏)

「プレミアムエコノミークラス/エコノミークラス」であれば2個(1個あたり23㎏)となっています。

JGC会員になると

「ファーストクラス/ビジネスクラス」であれば4個(1個あたり32㎏)

プレミアムエコノミークラス/エコノミークラス」あれば3個(1個あたり23㎏)と受託手荷物無料容量がアップします。

ステータスごとにボーナスマイル付与

毎年初回搭乗ボーナスマイルとして搭乗時に3,000マイルがもらえます。

さらにマイルUPボーナスとしてJALグループ便(JL)、アメリカン航空便(AA)、ブリティッシュ・エアウェイズ便(BA)、イベリア航空便(IB)への搭乗時ごとにボーナスマイルが付与されます。

ステータスマイルUPボーナス積算率
ダイヤモンドJL・AA=130%
BA・IB=100%
JGCプレミアJL・AA=105%
BA・IB=100%
サファイアJL・AA=105%
BA  =100%
IB   =50%
クリスタルJL・AA=55%
BA・IB=25%

SFCとは?

一方、ANA(全日空)にも上級会員のステイタス「スーパーフライヤーズカード(SFC)」という会員組織があります。

  • ダイヤモンド
  • プラチナ
  • ブロンズ

と3つのランクが設定されております。

「JGC」同様に「SFC」に入会すると会員限定の特典や、サービスを半永久的に受けることができます。

このようにSFCに入会するために行う修行を『SFC修行』といいます。

SFC取得条件

SFCを取得するためには、以下3つの条件を達成する必要があります。

  • SFCの規約を厳守すること
  • SFC切り替え可能なANAカードを所持している
  • プラチナ以上のステイタス獲得

SFCに必要なカード

プラチナ以上のステイタスを獲得してもSFCに切り替え可え可能なANAカードを所持していなければ、SFCは取得できません。

修行をする前に以下のANAカードを作っておくとスムーズに入会ができます。

  • ANA一般カード(VISA/Master/JCB/AMEX)
  • ANAワイドカード(VISA/Master/JCB)
  • ANAワイドゴールドカード(VISA/Master/JCB)
  • ANAダイナースカード
  • ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード

折角、修行でプラチナ以上のステイタスを獲得しても上記カードを保持していなければ、切り替え可能のカードを作らないといけません。万が一、審査に落ちてしまうと今まで修行したことが、水の泡になる可能性もあるので要注意です。

プラチナ以上のステイタスを獲得するには?

プラチナ以上のステイタスを獲得するためには、ANAグループ便に搭乗した際に付与される「プレミアムポイント(PP)」を50,000ポイント以上(うちANAグループ便25,000ポイント)貯めることが条件です。

ここで気を付けたいのが、JALと異なり搭乗実績は加味されないということです。

プレミアムポイントとは、マイルとは別に貯まるポイントになり、積算率は以下の計算方法で算出されます。

【区間マイレージ】×【予約クラス&運賃種別ごとの積算率】×【路線倍率】×【搭乗ポイント】=プレミアムポイント

SFC会員クラス

会員クラス取得条件
ダイヤモンド100,000PP以上(うちANAグループで50,000PP以上)
プラチナ50,000PP以上(うちANAグループで25,000PP以上)
ブロンズ30,000PP以上(うちANAグループで15,000PP以上)

1月~12月の1年の期間に上記プレミアムポイントを達成すればステイタスを取得することが出来ます。

さらに上級会員のサービスステイタスを獲得すると、ステイタスに応じた「スターアライアンス・ゴールド」メンバーのステイタスが付与されます。これは、スターアライアンス加盟航空便を利用する際にも、色々なサービスを受けることが可能になります。

SFCの取得メリット

ラウンジ無料利用

ANAグループ運航便、スターアライアンス加盟航空会社運航便、スターアライアンスコネクティングパートナー運航便の出発および乗り継ぎでの出発の際、搭乗時間まで各空港内にある指定されたラウンジが利用可能となります。

ダイヤモンドとプラチナは、スターアライアンス・ゴールドメンバーとして、スターアライアンス加盟航空会社運航便の搭乗時、世界各地の空港内にあるスターアライアンス加盟航空会社のラウンジも利用できます。

フライトボーナスマイル

ANAグループ運航便および、スターアライアンス加盟航空会社の搭乗する際、通常のマイルに加え、フライトのたびにボーナスマイルが貰えます。

フライトボーナスマイルの積算率は以下の計算方法で算出されます。

【区間マイレージ】×【予約クラス&運賃種別ごとの積算率】×【フライトボーナスマイルの積算率】=フライトボーナスマイル

フライトボーナスマイルの積算率はステイタスと継続年数によって変わります。

会員クラスSFC取得者の積算率
(ゴールド/プレミアム)カード保持者
ダイヤモンドステータス1年目:120%
ステータス継続2年以上:130%
プラチナステータス1年目:95%
ステータス継続2年以上:105%
ブロンズステータス1年目:45%
ステータス継続2年以上:55%

アップグレードポイントを利用しての座席クラスアップやラウンジ利用

アップグレードポイントとは、1~12月の期間に獲得したプレミアムポイントに応じて、翌年の上級会員に付与される特別なポイントとなります。

アップグレードポイントを使用することにより、「座席のアップグレード」や「ラウンジを利用」することができるポイントとなります。

ANAグループ運航便の利用で獲得した

プレミアムポイント
付与される
アップグレードポイント
250,000~ 100ポイント
200,000~249,99980ポイント
150,000~199,999 60ポイント
120,000~149,99950ポイント
80,000~119,99940ポイント
40,000~79,99920ポイント
30,000~39,99910ポイント
20,000~29,999 8ポイント
 10,000~19,9996ポイント
 1~9,9994ポイント

SFC所有者には、ANAグループ運航便の利用で獲得したプレミアムポイントに加え、4ポイントのアップグレードポイントが加算されます。

たとえば獲得したポイントを「座席のアップグレード」に利用すれば、

■国内線→プレミアムクラス

普通席→プレミアムクラス 1区間・一律4アップグレードポイント

■国際線(ANAグループ運航便・ユナイテッド航空運航便)→プレミアムエコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラスへそれぞれアップグレードできます。

エコノミークラス→ビジネスクラス 1区間・6~10アップグレードポイント

ビジネスクラス→ファーストクラス 1区間・16~20アップグレードポイント

まとめ

簡単ですが、それぞれJGCとSFCについて紹介してきましたが、取得の方法や条件、そして享受できるサービスに関してはそこまで大きく変わらないかと思います。

個人的に感じる大きな異なる点を下記に纏めてみました。

  • JGC:取得条件に搭乗実績も加算される
  • SFC:アップグレードポイント使用による座席クラスアップが可能
  • JGC80,000FLY ONポイントで獲得できるJGCプレミアというステータスがある

細かい箇所を挙げればもっとありますが…。

あとは、ワンワールド加盟航空会社スターアライアンス加盟航空会社で比べるのも有りですね。

<ワンワールド加盟航空会社>

  • 日本航空
  • アラスカ航空
  • アメリカン航空
  • イベリア航空
  • カタール航空
  • カンタス航空
  • キャセイパシフィック航空
  • スリランカ航空
  • フィンエアー
  • ブリティッシュ・エアウェイズ
  • マレーシア航空
  • ロイヤル・エア・モロッコ
  • ロイヤルヨルダン航空

<スターアライアンス加盟航空会社>

  • 全日空
  • アシアナ航空
  • アビアンカ航空
  • エアインディア
  • エア・カナダ
  • エーゲ航空
  • エジプト航空
  • エチオピア航空
  • エバー航空
  • オーストリア航空
  • クロアチア航空
  • コパ航空
  • シンガポール航空
  • シンセン航空
  • スイスインターナショナルエアラインズ
  • スカンジナビア航空
  • タイ国際航空
  • ターキッシュエアラインズ
  • ニュージーランド航空
  • ブリュッセル航空
  • LOTポーランド航空
  • TAPポルトガル航空
  • ルフトハンザドイツ航空
  • ユナイテッド航空
  • 中国国際航空
  • 南アフリカ航空

上記リストを見ても一目瞭然です。スターアライアンス加盟航空会社数が圧倒的に多いですね。

しかし、数が多いメリットもありますが、一番重要なのは、自分自身がどこの航空会社をよく利用するのか?を先に考えるのが得策だと思います。各自住んでる場所・最寄り空港から就航している航空会社も違ってきますからね。

あくまでも参考程度に見ていただき、修行を目指していってください。